三好市地域おこし協力隊 地域研修
三好市には現在3名の地域おこし協力隊がいます。
まずは地域のことを知ることが必要なので、採用された年に地域を巡る視察研修を行っています。
四国一の面積を誇る三好市なので、地域研修も旧町村ごとに6地区で行われます。
三好市では広い面積をカバーするため、集落支援員が活躍しており、各地区の集落支援員さんに地域の案内をしてもらっています。
地域おこし協力隊のメンバー紹介も兼ねて、その様子をお伝えします。
昨日は三好市の一番奥の東祖谷に行ってきました。まずは落合集落が一望できる展望台にて、落合集落がどのような経緯で国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたかの説明を受けました。
左の山が落合集落です。集落の中にかやぶき屋根の古民家をリノベーションした宿泊施設が8棟あり、人気となっています。
落合集落には宿泊施設以外にも見学可能な「長岡家住宅」があり、東祖谷独特の暮らしや文化を感じることができます。なんと見学は無料で、案内人の方も常駐しています。
■長岡家住宅
三好市東祖谷落合89番地
TEL:0883-88-2025
何を覗いているのでしょうか?
答えは芋つぼ!昔の貯蔵庫です。三好市の山間部の古民家には必ずと言っていいほど存在します。
こちらの壁も祖谷地方ならでは。
ひじゃぎ竹という壁の仕上げ工法。土壁の表面を守るために作られたものです。
落合集落を見学した後は、昼休憩をはさみ、龍宮崖コテージ→平家屋敷 阿佐家→武家屋敷旧喜多家・鉾杉→栗枝渡八幡神社と巡りました。
■龍宮崖コテージ
三好市東祖谷元井410-9
TEL:080-2981-6221
この橋を渡ったところに緑に囲まれたコテージがあります。結構な高さと距離があるワイヤーブリッジはスリル満点です!
■平家屋敷 阿佐家
三好市東祖谷阿佐244
平家の落人平国盛が住んでいたとされる阿佐家。徳島県の有形文化財として指定されています。
■武家屋敷旧喜多家・鉾杉
三好市東祖谷大枝43
平国盛の鉾を祀ったと言われている鉾神社。その境内にある鉾杉は四国で2番目に大きいとされています。
■栗枝渡八幡神社
三好市東祖谷下瀬109
壇ノ浦の合戦から逃れた安徳天皇がこちらで崩御され、火葬されたという伝説が残る神社。このように東祖谷には多くの平家伝説が残っています。
今回一緒に地域研修を受けたのは、今年度より採用となった「中橋啓太」さん、「田中隼」さんのお二人。もう一人三好市には昨年採用された「張楠」さんがおり、計3名の協力隊が活動しています。
中橋さんはラフティング世界選手権にも出場したこともある実力者で、ウォータースポーツの推進を担当します。今年度スタートしたHESSOKKO CLUB(へそっこ クラブ)というスポーツクラブにて、ウォータースポーツの指導やクラブの運営に取り組んでいます。
田中さんはタイの外資系企業でメディアを担当しており、そのスキルを活かして三好市の魅力を発信する活動をこれから行っていく予定です。三好市らしい風景や美しい景観を発掘し、発信する「三好八十八景」というプロジェクトも始めています。
張さんは昨年一年間は案内看板・パンフレット等の中国語への翻訳や、古道の発掘・ルートマップの作成などに取り組んできました。人気なのが本場仕込みの餃子教室で、皮に野菜パウダーを練りこんだカラフルな餃子を作ったりもしていました。
張さんの手作り餃子。皮がもちもちでとっても美味しいです(^^)
おのおのが自分の特技を活かして、これから三好市で活動していきます。
これからの3人の活躍が楽しみです!
三好市移住コーディネーター 元木