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移住者インタビュー

ここは古きよき日本が残っている場所です。

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矢野 琢磨さん 


        出身地:埼玉県  移住年:2015年  現住所:徳島市 
        職業:株式会社『ときわ』 社長室長 公認会計士 
                                              取材年月:2018年3月

 

関東で公認会計士として成功を収めていた矢野さんはあるベンチャー企業の『助け手』として家族とともに徳島にやってきました。それから2年で『徳島大好き家族』になり地場企業に就職してずっと暮らすことにしました。徳島のどこにそんなに惹かれたのか,現在のお勤め先でお話を伺いました。

 

-徳島に来たきっかけは仕事の関係と伺っています-

  

 

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 鳴門のベンチャー企業にCFOとして,2015年の11月から2017年の8月までの2年弱,出向という形で来ました。
 わたしは新日本監査法人というところでベンチャー企業を支援する仕事に携わっていました。

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矢野さんの勤務しているブライダルカンパニー『ときわ』の novia novio

企業の外側から支援しているだけでは見えないことがけっこうたくさんあるんですね。企業側としても『専門知識を持った人がサポートしてくれたら嬉しい』というニーズがあり,そのようなベンチャー企業を支援し,ともに成長していきましょうというのが新日本監査法人というところなんです。そこではCFOを輩出するというプログラムがあり,わたしはCFOとして登録していました。そのプログラムでは毎週ベンチャー企業の社長が「うちの会社はこんなによい技術とサービスがあるから参画しませんか?」というプレゼンをされます。その中にわたしが『おもしろそうだな』と思うものがあって手を挙げました。そこが鳴門ですね。

 -じゃあ戻るつもりで来られたのですか?-

 

 基本的には監査法人に戻る予定でした。鳴門の企業では期間は決まっていなかったのですが,順調にいって,わたしのお手伝いできることはある程度終わったかなという段階時期が来ました。CEOの後任の人も見つかったので引き継ぎますという形で進めていました。もともと仕事をしていたところに戻るほうが仕事も生活もしやすいということで東京に帰るのが濃厚でした。ただ妻の実家が奈良で,わたしの実家も高校生の時にたまたま奈良に越しているので,戻る先として関西圏のほうがいいかなということもあって,関東か関西かと悩んでいました。

 

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-そこから徳島にという話になるんですね-

 

妻から「徳島にそのまま住んでいいんじゃないの」という提案があり,わたしも徳島がすごく好きだったので「それならば」と。

 

-徳島のどこが?-

うまく伝えられないのですが・・・。
 徳島に来た2015年からお遍路でお寺を廻り,あわせて徳島や四国の他の県もけっこう隅々まで回りました。個人的には四国はどこもいい土地だなと感じていて,その中でもやはり徳島がいいなと思っていました。

ゆったりした空気感ですとか,自然が近いとか,人懐っこさかと思います。

わたしは高校と予備校で約2年半奈良や大阪で過ごしました。友だちも関西圏に多いのですが,距離感があるというか親密になるまでに時間がかかりました。ですが徳島では少し様子が異なりました。今日知り合っても昔から知っているような感じで『いつでもメールちょうだい』と接してくれます。

また徳島では友好の輪のつながりが強く,友だちの友だちで徳島の方に出会えると思っています。「あぁ,あの人の友だちなの」という感じで。東京や関西だと隣に座っている人とそこまで親しくなりませんし同じマンションでも知らない人がいるなどままありますが,徳島だとお隣さんもよくしてくださいますしご近所さんもとても温かいです。子どもがいるせいかもしれませんが温かく見守ってくださっています。
 妻は,向こう(関東)でも仲のいい友だちはいて,今でも徳島に遊びに来てくれる友だちもいますが少しアウェー感があったようです。徳島に来て,ママ友もできてご近所さんとも仲良くしていただけるというので,自分の居場所ができたというのがひとつ妻にとっては大きいのかなと思います。この点は徳島の方には特に感謝しています。

 

徳島は仕事でも遊びでも横のつながりがあるのが財産だと思います。自然と情報が入ってくるようになりますね。何かやりたいなとなった時に「それだったらあの人よね」という感じでどんどんつながっていく。

この間いちご狩りに参加させていただいたと思います。(この取材の少し前に移住者交流会でいちご狩りが行われました。)あの翌日,学生がたくさん来る就活合同説明会があったのですが,そこで(いちご狩りで一緒になったやはり移住者の)藤重さんに会いました。近いですね。東京や埼玉で,たとえば山で会いましたといっても翌日や1週間以内に会う確率はとても低いですし,会ってもおそらくわかりません。徳島だとすぐに出会えます。

 

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矢野さん家族。

知っている人が近くにいるということはとても安心できます。他県で頻発しているような変な犯罪も徳島では聞かないです。最初,親が一切関与しないで小学生があんな長い距離を登校するということが信じられませんでした。『ひとりでよく歩かせるな』と思ったのですが,移住して2年ちょっと経った今では受け入れられています。徳島では可能なことなのですね。町がみんなで見守ってくれている感じがありますね。わたしの娘も学校へひとりで歩かせています。古き良き日本が残っている場所だと思います。

 

あとはありきたりかも知れないですけれど食事がおいしいです。今徳島に住んでいるからわかるのですが,埼玉や奈良は海がなく海産物を食べようと思った時に,「これいつ獲れたもの?」という魚が売られていたように思います。徳島だとそういうことはありません。魚は新鮮で市場へも簡単に行けます。

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 確かに,手の混んだ料理を食べようと思うと難しいのかも知れませんが,普通に素材がいいものなら徳島であればどこに行ってもおいしいものを食べることができます。かつ地産地消といいますか,徳島近郊でとれたもので食卓が完成します。この点においても安心安全ですね。
 
いちご狩りなどもそうですね。大体30分くらい行けばあります。自然を活かしたレジャーを体験する時,埼玉・東京からどこかに行こうとすると1時間以上かかり,到着したときにはすでにお疲れという環境なのですが,徳島の場合は海・川・山,どこでも大体30分で行けます。その上どこに行っても空いているので自分たちだけの自然という特別感があります。
 一番衝撃的だったのが海ですね。たとえば埼玉で海に遊びに行こうと思うと一番近いのが湘南だったのですが,海を見に来たのか人を見に来たのかわからないくらい人がたくさんいます。そして海はきれいではなくよくわからない匂いがしています。徳島に来て一番初めに行った海は小松島の海岸で個人的には満足できるきれいな海でした。「これはすごい!」『こんな海岸がこんな身近にあるんだ』と衝撃を受けて,それを徳島の人に話すと「お前何バカなこと言ってるんだ。もっときれいな海はいくらでもある」と言われて「えー!!!!」と。笑。

ちょっと南の方に行くと,とてもきれいな海岸があって,しかもプライベートビーチみたいな感じで12組しかいません。自分たちだけのビーチ,しかも美しい。『子どもになにか体感させるのだったら人を見に行くようなところではなくちゃんと自然を味わえるようなところがいい』と思ったのも徳島を選んだ理由のひとつですね。

 

-都会から徳島に来て手放したものってありますか?-

 

 うーん・・・。そこまではないのですがあえて言うと,仕事をする上で最先端の情報に触れる機会があったのが少し減った気がします。そういう意味では遅れてしまう可能性はあるように感じます。遅れるというよりタイムラグがあるという感じですかね。ただし自分で情報を取りに行けばいくらでもアクセスできるので『徳島のよさ』と比べると全然比べ物にならないですね。
 

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 家族はわたしよりもさらに徳島の良さを体感していると思います。以前は朝早くに家を出て夜遅くに帰るという生活でした。今はブライダル関連の仕事のため土日が休みではありませんが,朝は遅くに出社し夜はかなり早く帰宅しています。関東の生活とは家にいる時間が1日あたり3,4時間くらい違います。やはり子どもが小さい時には家庭にいて家事のサポートをするとか,子どもと触れ合う時間というのは大事なことだと思い,その時間が作れたということはかなり重要な財産かなと。実は現在の通勤時間は徒歩で3分です。都内でエレベーター待ちしている時間より短いかもしれません。

  生活費に関して,そもそもの物価やレジャー代はわたしの肌感覚でいうと半分くらいです。住居費も半分くらいになっていますし教育費も比べものになりません。向こうではほとんどできていなかった習い事がこっちでは気軽にできるので6歳の長女は多忙な生活を。笑。関東ではすべてが高いです。

徳島の生活は10年前と比較すると格段に暮らしやすくなっていると思います。仮に都会的なものをちょっと楽しもうと思ったときに,たとえば東京に2時間で行けますし関西にも2時間で行けます。埼玉に住んでいてもなにかレジャーをしようと思ったときには移動に1時間半はかかっていました。その点においてもわたしの中ではなんら変わりがありません。そういう意味で立地がかなり良いと思っています。特に感じるのが買い物です。今はネット社会なので,昔は店舗に買いに行かなければ購入できなかったものもネットで購入できるので,買い物で不自由を感じたことはありません。

 いいところしかないですね。笑。徳島の生活においてマイナス面を探すというのがけっこう難しいかも知れないです。

 

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novia nobio  の玄関にある矢野さんお気に入りのタイル

-移住を考えている人へのアドバイスを-

 12日で徳島に来たとしても,数カ所の観光地を回って終ってしまうため徳島の良さに全く触れることができないと思っています。それこそ徳島のお遍路コースを回ると観光ではないローカルな場所に行けるためオススメです。そして移住する場合,いきなりすごい奥地に行くのではなくて一旦徳島市でトライアル移住をしてそれから先を考えることが良いと思います。

 

 あとはわたしも感じていたことですが『もしかしたら仕事がないのではないか』と。徳島の人口減が頭にあるのでそういうところに仕事はないのではないかという勝手な先入観がありました。実際に住んでみると全くそうではなく,都市圏でも今人手不足言われていますが,それに輪をかけて徳島は人手不足だと感じています。高齢化が他の県よりも進んでいるのもあり働き手が少なくなっているため,働き口がないというのは恐らくありません。

 

-それは矢野さんのような資格・経歴の持ち主でなくてもですか?-

 はい,誰でもです。初めに徳島で仕事を探そうと思った時に普通の全国区の大手サイトを利用しましたが徳島の企業はあまり登録されていませんでした。徳島の企業は徳島の人材派遣のエージェントやハローワークに登録されることが多いと思います。そのためサイトに出ていない求人も多くあるように思います。わたしも『むつびエージェント』という徳島の企業を中心に紹介する地元のエージェントに紹介してもらいました。その採用情報は全くサイトに乗っていない情報でした。そのような隠れた採用情報は都市圏でもありますが徳島ではさらに多くあると思います。『むつびエージェント』はマッチング力やその後のフォローなどしっかりされているので徳島で仕事を探される場合は1度コンタクトをとることをお勧めします。

 

 

 

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